キレイなフォームで走るための4つのポイント

先週の土日に開催された【トライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会】では、
エリートでは上田藍選手がシリーズ戦で2位(日本人歴代最高)という快挙を達成されました。

また他の日本人選手も大活躍!

先日レース後に稲毛インターのクラブハウスで11位細田雄一選手、
20位加藤友里恵選手にも会えて、3人の充実した顔を見れて、それだけでパワーをもらえました。

藍ちゃん、雄一、かとちゃん、次もいけいけー!!

このレースにはオリンピックメダリストも参戦していましたが、
速い選手はフォームがキレイでした。

特に女子で優勝したグウェン・ジョーゲンセン選手のランフォームは美しかったですね。
モデル並みに手足が長く美しいというのはもちろんですが、
軽く走っているんじゃないか?くらいに力みがなく落ち着いた走りでした。

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走るスピードは人それぞれですが、走るための身体の動かし方に違いはありません。
しかし、この仕事をしているといろんなフォームの方を見かけます。

前は、なんでこうなるんだろう?と考えていましたが、
青山剛コーチの元でランニング理論を学び、「なぜそのフォームになるのか」が、
身体の柔軟性、走る前のエクササイズを見てわかるようになってきました。

某ドラマの決め台詞「現象には必ず理由がある」ですね(笑)
スイムでもバイクでも同じことが言えます。

また私が指導する上で気をつけていることの一つは、いい動きの見本ができることです。
走り方の理論をより理解してから、現役選手の時よりもフォームが良くなったと言われました。

例えばエクササイズやドリルをやったときに、
私はできるけど、お客様はできないとなれば、あーなるほど。だからフォームがこうなるんだ。
と理解をしてもらえるわけです。

もっとここをこうして!という指導ではなく、
できない原因(身体が固い、筋肉が使えていない)を見極めて、
根本を正して直るように指導をしています。

走っていて怪我をしてしまうのであれば、
トレーニングのやりすぎか、フォームが良くないのが原因です。
走っていてどこか痛い、明らかに周りとフォームが違う。。
などがあれば、なぜだろうと疑問に思ってみてください。


【キレイなフォームで走るための4つのポイント】
★立ち方、歩き方、走り方を知ること
★リラックスの方法を知る(力まない)
★身体が柔らかいこと
★体幹が使えること


走り方、できているようで意外と難しいですよ!!!!

正しい立ち方、歩き方、走り方を知りたい方は、
青山剛コーチの【走らないランニングセミナー】にてお待ちしています。

【セミナー情報】
http://www.team-aoyama.com/serminar-event.html
●浦安 
5/24(日)、6/29日(日)
●千駄ヶ谷 
5/31(土)、6/21日(土)

楽に泳ぐには、まず「呼吸」の練習から!

今年のお正月に沖縄・阿嘉島に行ったときのもの。
綺麗すぎて怖くなり、あまり沖までは行けませんでしたが、、
自分で泳いで魚を見るのは最高に楽しかったです!

いままでは泳ぐ=競技でしたが、
これからは「楽しむ」ことを私もしながら
それを伝えていければと思います。

全く泳げない大人の方でも、泳げるメソッドを考え中です。
泳げない方の特徴は、水が怖いことが多いのですが、
怖いと力んでしまい、その状態で水に入ると沈みます。

長く楽に泳ぐためには、体幹を使って泳ぐこと、
あとは呼吸が最大のポイントです。

泳ぎが硬い方は、
・呼吸が苦しい
・体幹が安定していない
ことがほとんでです。

方法は違いますが、陸での呼吸と同じ感覚で
水中も呼吸できるようになることが大切です。

普段話している時、「酸素を吸おう」とは思いませんよね?
泳いでいる時は、「酸素を吸おう」としている方が多いと思います。

意識的に吸おうとしてしまうと、それだけで無駄な運動エネルギーが発生します。

パソコンをしている時、話している時、ゆっくり走っている時と
同じ感じで泳ぐ時も呼吸ができるようになることが楽に泳ぐポイントです!

もちろん速く泳ぐときは苦しいですよ(笑)

楽な呼吸の方法は
肺に酸素が10あるとイメージして、
そのうち、1~2だけ吐いて吸う。

これを10吐いて、10吸おうとしてしまうと・・・
陸でも苦しいはずです。

あとは水中で息を止めてしまっている人も多いです。
陸では息を止めませんよね?

魚になった気分で、下にリンクした阿嘉島の海をお楽しみください♪

おまけ。
プールで撮影しているくらいに綺麗です!

スイムがもらたすランニングの効果

前回、トライアスロンの種目を指導できると
どんな仕事ができるかと書きましたが、ちょっと関連した話をしたいと思います。

いま指導している方でマラソンをされている方がいるのですが、
水泳を始めたいという方のスイム指導を担当させていただいています。

この方はとにかく身体が硬い!!!!
1mも泳げない状態からの指導なのですが、
泳ぎうんぬんより、まずはストレッチをメインに進めています。

スイムは特に柔軟性が大事。
そして腹筋!
水中は支持点がないので
どうやって水中で安定させるかといったら腹筋で支えます。

この話はちょっとマニアックなので、また今度。

で、ストレッチと腹筋や体幹トレーニングを
水に入る前にやってからプールに入るようにしています。
陸上60分、水中30分の配分です。

もっと水に入った方がいいんじゃ?
と思われるかもしれませんが、陸でできないことは水ではもっとできません。
水中でトレーニングする前にやるべきことはたくさんあります。

上達には時間がかかっていますが、それより先にスイム以外の効果が出始めました。

マラソンや山登りが趣味で、スイムを始める前は
フルマラソンを1本走ると途中から膝が痛くなり
とても最後まで「走りきる」ことはできなかったそうです。

しかし昨シーズンはフルマラソンを7本走って、どれも無事に完走されました。

なぜか?

スイム前にやる体幹トレーニングで、
ランの弱点をアドバイスしていたことがひとつ。

もうひとつはストレッチをして柔軟性が増したことです。

この方は本当にかなりガチガチでしたが、日々のストレッチで全体的に
柔らかくなり怪我が減り、スイムを習うことでランが伸びたのです。

足首の柔軟性が増したのが、膝の痛みがなくなった一番の要因ですね。

私が所属するチームアオヤマヘッドコーチの青山コーチは常々
怪我やタイムが伸び悩む人は、必ず身体が硬い壁にぶち当たる!と言っています。

また強度の高いトレーニングをしたらした分だけ
ストレッチ等のケアをしないと怪我に繋がります。

チームの方でランをされる方はほぼ100%プールに入ります。
泳げるようになるのが目的でなく、アクアウォーキングだけでも。
その結果、怪我が減り、走れないときはプールに行けば良い。
という流れが自然とできています。

今は走りやすい時期ですが、暑くなって走れなくなってきたら
スイムを始めてみませんか?
秋になったらパフォーマンスが変わるはずです。

そのためにはまずストレッチと腹筋から始めましょう!


浮遊中です(笑)

念願の板キック25m

普段のコーチング活動はチームアオヤマで様々な種目を指導しています。
その中のおひとり、将来トライアスロンに出場したいという
マラソンや登山をされる65歳の方のスイムを担当しています。

2013年4月から指導が始まりましたが、泳いだ経験はなく、
もちろん1mも泳げず、けのび(水泳の基本)では2mもいきませんでした。

まさにゼロからのスタートです。

泳ぐ上で必要なことは【柔軟性】【体幹】【キック】【連動】です。

その方はかなり身体が固く、まずはそこから改善していきました。
水に入っての実技はひたすらキックのみです。
まともにキックができずにちゃんとは泳げません。

まずは25mを板キックで完泳することを目標にしました。

身体は年を重ねるほど柔らかくなりにくいです。
そのため90分のレッスンの中で、ストレッチに一番時間をかけています。

スイムは基本姿勢、ストリームラインが取れることが大事です。
身体が固いと良い姿勢が取れません。
また四肢が力み、無駄な力を使い呼吸が苦しくなり、動きも固くなります。
あとは足首の柔軟性はキックをする上で大切です。

ストレッチの後は【体幹】を使えるように、
使う筋肉にアプローチするエクササイズと
スイム動作を身体に覚えこませるためのエクササイズを行います。

水中では身体の支持点がないため、特に腹筋が弱い・使えないと
上手く泳ぐことができないため、【体幹】は特に重要です。

陸で不安定ならば、水ではもっと不安定になります。

そして【柔軟性】と【体幹】がマッチすると、
【キック】が自然と上達してきます。

トライアスロンの場合、ウエットスーツを着るからキックはしなくても大丈夫!
という声も聞きますが、私はキックを大事にしています。

いい姿勢を取り、体幹からキックを打てると、
水中での姿勢保持ができて、無駄な力を使わずに楽に泳ぐことができます。
また体幹を使い足と腕が【連動】してくると更に楽になります。

大人の方がゼロからスイムを始めるのは大変です。
なので必要最低限のトレーニングで泳げるように
やるべきことを絞って指導しています。

トライアスロンに出たい65歳の方もこの流れで行い、
ちょっとずつちょっとずつ、板キックの距離が日に日に伸びてきていました。

そして今日、雪山登山をされて帰ってきた1ヶ月ぶりのレッスンで
なんと25m板キックを完泳されました!

1ヶ月間過酷な雪山で、できる最低限のトレーニングを宿題として出し、
これをコツコツやっていてくださったこと、
そして時間をかけて身体に覚えこませていった動きを
忘れていなかったことが完泳に繋がりました。

まだ泳ぐところまではいきませんが、
スイムを始めたことで、マラソンにかなり良い影響がありました。
それはまた次回改めて!

たかが板キック、されど板キック。

いくつかポイントはありますが、板キックをちゃんとできるようになると
スイムもあっという間に泳げるようになります。

トライアスロンに出場されるまで、しっかりサポートして、
またゼロからスイムを始めたい方の指導をしていきたいと思います!

コーチとしてやりたいこと

最近セミナーの内容が多かったですが、
普段は勉強と指導と一人前のコーチになるべく日々勉強中です。

今日はすごく嬉しいことがありました。
その話はまた後に・・・

普段の活動として、
平日夜は毎日チームアオヤマの集団セッション指導でランとスイムを中心に行っています。
土日はチームセッションやイベント、セミナーなどです。

セッション

平日昼は青山コーチの指導の見学をさせていただき
技術指導やトレーニング方法の指導(カウンセリング)などの勉強や

見学

スイム、バイク、ランの技術指導をしています。

バイク

ラン

今一番多いのはスイム指導です。

チームアオヤマのメンバーさんはランニングされる方が多く、
夏は暑くてたくさんは走れないので、クロストレーニングとして
スイム、バイクを取り入れる方が増えてきています。

アクア(水)ウォーキングがメインの方もいらっしゃいますが、
プールに入ることで段々トライアスロンの道へと進む方もいます。

そしてまず最初にあたるハードルが・・・スイムです。

泳げなくてトライアスロンにチャレンジできない方が、多いのではないでしょうか?

大人から始める方はなかなか水を感じることができません。
私は小さい頃から水泳を習っていたので、この感覚を伝えるのはなかなか難しいです。

ではなぜ水を感じにくいのか??

その人の身体になったつもりで考えていくことで
ちょっとずつその共通点が見えてきました。

いま64歳の方で全く泳げない方を指導しています。
その方はランナーでトライアスロンに出場することが目標です。

最初は顔を水に付けられず、けのびをしても1mも進まず沈んでしまいました。

身体がとても固く、体幹も弱く、ストレッチと腹筋から徹底指導がスタート。

指導し始めて約2ヶ月。
今日、けのびで身体がしっかりと浮いて、7mくらい進みました。

前回は壁を蹴ったらすぐ足が沈んでいたので、もうこれだけで大大大大成長です!!

板キック(ビート板を使って足のみ動かして進む)も最初は1m未満でしたが、
今は15mくらい進めるようになってきました。

その方は今年は泳げるようになり、来年はバイクに乗れるようになり
再来年にトライアスロンにチャレンジする予定です。

私は泳ぎたいけど全く泳げない。
という方の指導法を確立させていきたいと考えています。

スイムは泳ぐ前にやるべきトレーニングがたくさんあります。

青山コーチは「走らないランニングセミナー」を開催されていますが、
私は「泳がないスイムセミナー」をやれるようになりたいと思っています。

陸でできないことは、水中ではできません。

これが陸でできるようになったら、泳げるようになる!良いフォームになる!
というメソッドを作り上げていきます。

64歳の方には実験台になっていただき(笑)いろいろと試している最中です。

また夜のランとスイムセッションでも日々ヒントを得ています。

こういった発見が私自身とても楽しく、お客様がスキルアップされることが嬉しく、
目標達成に向けてサポートさせていただくことが私自身の喜びでもあります。

私が「泳がないスイムセミナー」が開催できる日を楽しみにされていてください!
もちろん水中でのルーティン、ランとバイクの指導法も磨きます。

スイム