海に強い泳ぎ方!

先週の日曜に湘南オープンウォータスイミング大会の2.5kの部に出場し、
女子総合優勝をしました。

2.3位の選手は高校生と中学生でウエットスーツなし、
私はウエットスーツを着ていたのと経験があり有利だったと思います。

この日、べた凪に見えた海も沖に出るとバシャバシャしていました。

こんなコンディションのOWSでは経験値で差が出ます!

キーワードは『ピッチ&キック』

私のプールでの泳ぎはピッチを上げず、
たくさんの水を捉えるように意識しています。
自転車でいうと、重いギアで回すイメージです。
これは腹筋が強くないと(ギアがたくさん必要)できません。

頑張って泳いでいても、
人から見ると全然頑張っていないように見えるそうです。笑

50mプールで100m×6本2分サークルのメニューをした時に
こんな感じで泳ぎました。
※休みが長いですが。

1セット目:ブイをつけて1分28。
2セット目:スイムで1分22。心拍126。ストローク50mで36〜37かき

この泳ぎで海に出ると、流れに押し戻されてしまうので
湘南OWS大会ではストロークを増やして
50mで45回くらいまで上げました。

自転車で言うと、ギアを下げて軽いので回して、
ピッチを上げるためにキックは速く打ちました。

進むためのキックではなく、
ピッチを上げるためのキックなので軽く速く打ちます。

速いスピードで走る(ランニング)とき、腕引きも自然と速くなりますよね。
それと一緒です。

自転車で坂を登るとき、重いギアで登るより、
軽いギアで回した方が楽ですよね?
パワー系の方もいると思いますが。。

海も一緒です。
うねりでバシャバシャしている時、波に向かって泳ぐ時は
ピッチをあげることが海で速く泳ぐことのポイントのひとつです。

自転車で下り坂を走るときはギアを重くして
普段の回転数かちょっと遅くして回します。

海でも自分の後ろから波(流れ)がきている場合は
伸びて泳ぐようにすると、波に乗って泳ぐことができます。

ただ腕だけを速く回してしまうと腕がパンパンになります。
キックを打つことで体幹が安定して、うねりに流されにくくなり、
速く打つことでピッチがあがり、体幹パワーを省エネして泳げます。

海でウエットスーツを着て泳ぐ際、
浮くからキックをしなくても良い。
という考えの方がいると思いますが、私は逆です。

体幹を使えるようにする、ピッチを上げるため以外にも
キックを打つ理由があるので、それはまた今度書きたいと思います。

ビーチランも必死です!笑

普段海で泳ぐ時は陸からせいぜい400〜500m先くらいまでしか出ません。
トライアスロンの大会では斜めにコースを取ったり、
一周400~800mくらいを周回することが多いのですが、
この大会は真っ直ぐ沖に向かって1.25k行って戻るコース。

海岸付近はオフショア(陸から海に向かって風が吹くこと)だったので、
ベタ凪で泳ぎやすかったです。
レースの時、海の透明度はとても高く、
1.25k先まで泳ぐということで「海を泳いだ」満足度が高かったです。

また大会はたくさんのスタッフの方が支えてくださり、
コース設定も良くとても充実していました。

チームアオヤマのメンバーさんと一緒に出場して、みなさん無事に完泳されました。

明日は【海に強い泳ぎを手に入れようセミナー!】
を千葉県トライアスロン連合主催で開催します。

ご参加の方、お待ちしております!!

50m板キックのタイムから見えてくること~スイム&ラン

みなさん、ご自分の板キック50ⅿのタイムを知っていますか?
※板キック→ビート板を持って、バタ足だけで進むこと。

チームアオヤマでのスイム指導は
板キックで60秒を切らないとプル(手の動き)は指導しない!
で徹底して行っています。
スイムセッションのラストは毎回計測をして、毎回乳酸まみれになっています(笑)

また定期的に50m板キックとスイム100~400mのタイムを計測して
スイムの級付けをしています。

この方は板キック44秒8、スイム400m6分26秒です。(4月現在)
トライアスロンのスイム1500mはだいたい26~27分で上がられます。
プルは現在練習中!

昔、稲毛インターナショナルトライアスロンクラブの朝スイムを指導した際に、
板キックTT計測をしたら約40名中、60秒かかったのは
3~4名だったと記憶しています。

板キックを避けている方が多いかと思いますが、
キックが進まないと上手く泳げません。

キックが入らない(打てない)と体幹を介して
腕の動きが連動が付いてこないからです。

そのためキックができないうちにプルを指導しても
バラバラの動きになるため、まずは60秒切りを目標にしています。

ほとんどキックを打たずに速く泳げている人は、キックの基本ができています。
板キック60秒は余裕で切れると思います。
今の私は43秒くらいかな・・・測ってみます!

板キック60秒切れるけど、肩周りや腕が疲れる人は
体幹を使って泳げていない(連動していない)、手かきになっている人です。

キックを打って手もかいてるけど全然進まずキツイ人は
板キック60秒かかると思います。




チームアオヤマではトライアスロンやスイムをされないランナーの方でも
必ずスイム(プールに入る)をしています。

泳がなくてもアクアウォーキング(水中ウォーク)でクロストレーニングをして、
板キックをすることで心肺機能が向上、または維持することができます。
慣れない方はそうとう苦しいようですね(笑)

また板キックは足首の柔軟性があり、
腸腰筋・お尻の筋肉がちゃんと使えていないと進みません。

60秒を切れない人は膝や足回りの怪我をするリスクがかなり高いです。

ランナーの方は50mで90秒、約2分くらいかかる方もいますが、
怪我予防のため板キックをチャレンジしていただいています。

足首が硬い→股関節も硬い人が多く、その身体だとランニングフォームで
良い姿勢を取ることができません。

夏はこんな感じで暑いですから、ランのトレーニングとして走るだけでなく
アクアウォーキングをしたり、板キックをひたすらしたり、
またクーリングとして回復効果を狙って、スイム(プール)を取り入れてみてください♪

柔軟性で泳ぎが決まる!!身体チェック!

夏まっさかりですね!
今日は台風でしたが、合間にランニングしてきました。
一度濡れてしまえば気にならない!笑
暑い夏は雨ランが気持ちいいですね。

昨日は午前中に稲毛ランニング教室を開催。夏限定で毎週やっています!

暑い時期はたくさん走るのは身体に良くないので、
フォーム作り(ドリル)を中心に進めています。
※昨日のブログはこちらへ。

午後は指導協力させていただいている
「いなげの浜オープンウォータースイムスクール」第4回目。
私は2回目になりますが、どちらも初級の方を担当させていただいています。
残り2回となりましたが、既に満員御礼とお蔭さまで大盛況です。

また昨日はトライアスロン雑誌「LUMINA」さんの取材で、
アテネ五輪MTB日本代表竹谷賢二さんがスクールを体験しにいらっしゃいました。
その様子が来月号?あたりに載るかと思います!

台風と雨予報で開催が心配されていましたが、
オフショア(風が陸から海に吹くこと)だったためプールのように泳ぎやすかったです。
雨もスクール中は降らずになんとか持ってくれました。

スクールはまずストレッチから!
ストレッチは
・可動域を広げる
・筋肉を弛緩させる
・血液の循環
などなど色々な効果がありますが、スイムは柔軟性で泳ぎがほぼほぼ決まります。

そして体幹力、連動性とこの3つが必要です。

昨日は柔軟性だけお話しましたが、このストレッチでズバっとチェック!

これで腰、ハムストリング(太ももの裏)、肩甲骨の柔軟性がわかります。
スイムは柔らかいことに越したことはないのです!

どれだけ真っ直ぐのストリームライン(スイムの基本姿勢)が取れるかが大切です。
そのためには柔軟性が不可欠。

水に対する身体の抵抗を少しでも軽減できれば、それだけでタイムアップします。
それにプラスして体幹力、連動性があれば、力の抜けた泳ぎができます。

ストレッチ後には、腹筋など使う筋肉をエクササイズすると効果倍増です。
これに関してはまた別の機会に。

最低これくらいは目指しましょう!
1.腕が地面と90度
2.腰も地面と90度

初級クラスではこのチェックもしました。

腰と骨盤の柔軟性がわかります。
スイムでは骨盤を真っ直ぐにする必要があるのですが、
肘が地面に付かない(硬い)と、骨盤で水の抵抗を作ってしまいます。

トライアスロンをされている方がほとんどだったので
このポジションがバイクのポジションであるとお話しました。

バイクも身体の空気抵抗を少なくすることが大切です。
肘が地面につくか一度チェックされてみてください!

トライアスロンでいうと、スイム・バイク・ラン、どれも柔軟性が大切ですが、
スイムが一番必要だと思っています。

普段スイムが苦手な方、ランナーだけどクロストレーニングとしてスイムをされる方を
指導することが多いのですが、柔軟性が低い方は上達が遅く、また柔軟性が高い方は
上達がかなり早いです。

スイムの向上のためにはまずは柔軟性です!!

8月21日からパンパシ水泳ゴールドコースト2014が始まります。
スタート前やアップの際にどれくらい身体が柔らかいのか見てみると面白いと思います!

楽に泳ぐには、まず「呼吸」の練習から!

今年のお正月に沖縄・阿嘉島に行ったときのもの。
綺麗すぎて怖くなり、あまり沖までは行けませんでしたが、、
自分で泳いで魚を見るのは最高に楽しかったです!

いままでは泳ぐ=競技でしたが、
これからは「楽しむ」ことを私もしながら
それを伝えていければと思います。

全く泳げない大人の方でも、泳げるメソッドを考え中です。
泳げない方の特徴は、水が怖いことが多いのですが、
怖いと力んでしまい、その状態で水に入ると沈みます。

長く楽に泳ぐためには、体幹を使って泳ぐこと、
あとは呼吸が最大のポイントです。

泳ぎが硬い方は、
・呼吸が苦しい
・体幹が安定していない
ことがほとんでです。

方法は違いますが、陸での呼吸と同じ感覚で
水中も呼吸できるようになることが大切です。

普段話している時、「酸素を吸おう」とは思いませんよね?
泳いでいる時は、「酸素を吸おう」としている方が多いと思います。

意識的に吸おうとしてしまうと、それだけで無駄な運動エネルギーが発生します。

パソコンをしている時、話している時、ゆっくり走っている時と
同じ感じで泳ぐ時も呼吸ができるようになることが楽に泳ぐポイントです!

もちろん速く泳ぐときは苦しいですよ(笑)

楽な呼吸の方法は
肺に酸素が10あるとイメージして、
そのうち、1~2だけ吐いて吸う。

これを10吐いて、10吸おうとしてしまうと・・・
陸でも苦しいはずです。

あとは水中で息を止めてしまっている人も多いです。
陸では息を止めませんよね?

魚になった気分で、下にリンクした阿嘉島の海をお楽しみください♪

おまけ。
プールで撮影しているくらいに綺麗です!

スイムがもらたすランニングの効果

前回、トライアスロンの種目を指導できると
どんな仕事ができるかと書きましたが、ちょっと関連した話をしたいと思います。

いま指導している方でマラソンをされている方がいるのですが、
水泳を始めたいという方のスイム指導を担当させていただいています。

この方はとにかく身体が硬い!!!!
1mも泳げない状態からの指導なのですが、
泳ぎうんぬんより、まずはストレッチをメインに進めています。

スイムは特に柔軟性が大事。
そして腹筋!
水中は支持点がないので
どうやって水中で安定させるかといったら腹筋で支えます。

この話はちょっとマニアックなので、また今度。

で、ストレッチと腹筋や体幹トレーニングを
水に入る前にやってからプールに入るようにしています。
陸上60分、水中30分の配分です。

もっと水に入った方がいいんじゃ?
と思われるかもしれませんが、陸でできないことは水ではもっとできません。
水中でトレーニングする前にやるべきことはたくさんあります。

上達には時間がかかっていますが、それより先にスイム以外の効果が出始めました。

マラソンや山登りが趣味で、スイムを始める前は
フルマラソンを1本走ると途中から膝が痛くなり
とても最後まで「走りきる」ことはできなかったそうです。

しかし昨シーズンはフルマラソンを7本走って、どれも無事に完走されました。

なぜか?

スイム前にやる体幹トレーニングで、
ランの弱点をアドバイスしていたことがひとつ。

もうひとつはストレッチをして柔軟性が増したことです。

この方は本当にかなりガチガチでしたが、日々のストレッチで全体的に
柔らかくなり怪我が減り、スイムを習うことでランが伸びたのです。

足首の柔軟性が増したのが、膝の痛みがなくなった一番の要因ですね。

私が所属するチームアオヤマヘッドコーチの青山コーチは常々
怪我やタイムが伸び悩む人は、必ず身体が硬い壁にぶち当たる!と言っています。

また強度の高いトレーニングをしたらした分だけ
ストレッチ等のケアをしないと怪我に繋がります。

チームの方でランをされる方はほぼ100%プールに入ります。
泳げるようになるのが目的でなく、アクアウォーキングだけでも。
その結果、怪我が減り、走れないときはプールに行けば良い。
という流れが自然とできています。

今は走りやすい時期ですが、暑くなって走れなくなってきたら
スイムを始めてみませんか?
秋になったらパフォーマンスが変わるはずです。

そのためにはまずストレッチと腹筋から始めましょう!


浮遊中です(笑)