リカバリー動作の時、肘はどうなっていますか?

なんでもリカバリーは大事ですよね。
練習したら食事と睡眠をして休息(リカバリー)をする。

スイムでいうリカバリー動作は
クロールでいうと腕を後ろから前に戻すまでの動作です。

この泳ぎ、どう見えますか?

2つの写真を見比べてみてください。
ちょっとアングルは違いますが、手が水面から出たときの様子です。

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上の写真は肘が曲がっていますが、下の写真は肘が伸びています。

単純に手を伸ばして、肘が伸びているのと曲がっているのだと、肩はどちらが楽ですか?

おそらく大半の方は、肘が曲がっている方が楽だと思います。
つまりリカバリー時に肘が伸びていると、リカバリー(休息)ができていないということです。

私の理想的な泳ぎは、イアン・ソープ選手です。
泳ぎが本当に美しく、とても速いのですが、ゆっくりと泳いでいるようにも見えます。

伸びていて速い人はスプリントは速いけど、長い距離は苦手、
または相当な強い肩を持っていると思います。

伸びている人に「肘を曲げて!」と指導すると
バランスを取れなくなってしまい、余計に泳げなくなってしまうので、
そのような声掛けはしていません。

プル(水中動作)で水を捉えられれば、自然と肘は曲がります。

リカバリー時で肘が伸びる人の特徴です。
1.キックが遅い
  (とりあえず手を回すだけ、水感もないので、手の余裕がない)
2.プルの動作も肘が伸びている
  (水を前から捉えられていないため、最後まで伸びたままかいて、リカバリー動作にはいる)
3.柔軟性・体幹力はあるが、連動性がない
  (手の動作が入るとバランスが崩れて、手の余裕がなくなる)

どれも長い距離を泳ぐと腕の前や肩が張ってくると思います。

男性で筋力が強い人は、パワーで押し切れてしまうので、
リカバリー時に肘が伸びている方が多いです。
女性は筋力が少ないので、比較的リカバリーは上手ですね。

リカバリーで肘が曲がる、休息するためには、
プル動作でいかに前から水を捉えられるかです。

それは次回絵付きでご説明したいと思います!

キックのベクトルはどこを向いていますか?

最近私のブログに行きついた検索のワードで多いのは
やはりスイム系です。

その中でも【キック】が100%!

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泳ぎの中でキックを打つかどうかはまた別として
やっぱりスイムが上手・速い人はキックが上手・速い
(軽く板キックして60秒くらい)ですね。

スイムが上手・速い人=柔軟性がある人です。

まれに硬くて速い人もいますが、
パワーがあり連動性がかなり高い人は
短い距離であればそれで泳げると思います。

キックが遅い人は、足回りの柔軟性が低く、脚が棒状態になってしまい
その棒を水に打ち付けている動かし方になっています。
足で発する力(ベクトル)が上下に向いているので、一向に進みません。

キックが速い人は、足回りが柔らかく、
鞭をしならせるように脚の根本から動かし、
足先は根本が動いた分しなって進行方向と逆に力(ベクトル)が向いているため
どんどん進みます。

要は進行方向の逆にどれだけ水を運べるか?
で進む距離が変わります。

絵で説明しようと思いましたが、、、
つ、伝わりにくいですよね?

動画が撮れれば良いんですが、
絵の質はいまはこれが精いっぱいです。。

では足首はどれくらい柔らかければいいのか?
ということですが、正座をして上体は真っ直ぐのまま、
膝を上げて、膝が地面から30cmくらい上がればかなり良いですね。

私も30cm定規で測ってみましたが、30cmオーバーでした。

足首が柔らかくてもキックが遅い人は
エンジンとなる腸腰筋(足の付け根あたり)とお尻の筋肉が硬い&弱いです。

身体ができる状態でなければ当然できませんが、
イメージはとても大切です。

よくキックの指導の時に腕(肘から下)と手で
キックをイメージして動かしてもらいます。
エアー腕キックですね。

この時に動きが固ければ、キックも固いイメージしかもてません。

1人でやるとちょっと変な人ですが、
こんなことも泳ぐ前にちょこっとやってみると
変化がでるかもしれません!

根本的な直し(上達)方は、ストレッチとエクササイズです。
方法はまた紹介したいと思います。

エアー腕キック、ぜひお試しください!

泳ぐ時のポイント=どれだけリラックスできるか

海で泳ぐときはいつも泳いでいる姿を撮ってもらっています。

常に気を付けていることは泳ぎを止めない。

流れるように、強弱を付けず、力まない。
手足は脱力してリラックス、体幹で手足を動かす。

調子が悪い時はどれかがダメですね。

もちろん速く泳ぐ時は息は上がりますが、
力むのは無駄に力が入るのでNGです。

プールであれば、泳ぐのををやめてアクアウォーキングで
体幹部、手足の水感を確認してから泳ぎを再開しています。

腕脚が力んでいれば、手足をブラブラ動かして脱力させます。

スイム指導時は必ずアクアウォーキングをするので
指導後に泳ぐ時は、かなり水が掴めます。

多くのトライアスリートはオフに入っていると思うので、
オフトレにアクアウォーキングと板キック(スイムの基本!)
を取り入れてみてください!

この2つが上手くなるだけでも泳ぎが変わるはずです。

もちろんその前のストレッチ(柔軟性)も重要です!

ウエットスーツの開発に携わっています!

最近時間があれば海に泳ぎに行っています。
その日によってコンディションが違うので、それを楽しんで泳いでいます。
私はベタ凪より、ちょっとうねっている方が好きですね。

波があればボディーサーフィンができますし、
泳げればいろんな楽しみ方が増えます。

そしてもうひとつ目的があり、
ウエットスーツを10年近くサポートしていただいてる【MATSTORM/メイストーム】
トライアスロン、サーフィン、ライフセービング、ダイビング、SUP用などウエット用品を
代表自身が作成している【GRADFIVE/グラッドファイブ】との
コラボウエットスーツを来期に向けて開発をしていて、そのインプレッションを繰り返しています。

機能も見た目もよいものを作り上げますので、
出来上がりをお楽しみに~♪

体幹で泳げている!?6つのチェックポイント!

先日行われた「第17回千葉市海浜アクアスロン大会」にて
スイムセミナーの講師をさせていただきました。

内容はいろいろと考えたののですが
体幹で泳げているか!?チェックを実施!

体幹で泳ぐ、ということは腕をいかに使わずに泳ぐか。
ん?腕で泳ぐんじゃないの?
と思う方が多いかと思いますが、腕が疲れてしまう泳ぎは長続きしません。
そういう方の疲れる場所は腕の前側や肩周りだと思います。

脇の後ろが張ってくれば、体幹で泳げている証拠です。

スイムは、柔軟性・体幹力・連動性で泳ぎが決まります。

まずはストリームライン(スイムの基本姿勢/水面にフラットな姿勢)を取れるか、
キックが打てるか、体幹で四肢を操れるか、
から初めていきましょう。

セミナーではこのチェックを泳がずにしていきました。
つまり泳がなくてもその方の泳ぎがわかる、
泳がなくてもスイムの練習ができる!ということです。

全部で6個のチェックをしました。

これをクリアしてからプル(手)の練習をすると、上達が早いですよ!

プルのチェックポイントはまた今度^^

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【体幹で泳げているかチェック】

1.上体倒し(柔軟性)
後ろで手を組んで上体を前に倒す。
腕、腰がココまで倒れれば、体幹を使える最低限のラインはクリア!

2.腕前後周し(柔軟性・連動性)
右腕は前回し、左腕は後ろ回しをする。
肩周りが張ってくるのはNG!
体幹部で四肢を操れているかチェック。
腕はつられて回るだけ!!

写真でイメージ湧きますか?

3.指一本キック(柔軟性、体幹力)
壁に左右一本ずつ(人差し指)だけ当ててキックをして、
前で呼吸した時も壁から指が離れないようにする。
離れてしまうと、泳いでいる時のストリームラインが崩れてしまいます。

肋骨から腕を引き上げるよう(伸ばす)にしてみてください。
柔軟性があって、強いキックが打てれば顔が上がってきます。

普通のスイムで呼吸時に手がガクっと落ちてしまう、
頭がブレブレになってしまう、という方は壁から手が離れてしまいます。

4.ストリームライン顔上げキック(柔軟性、体幹力)
3と同じで、壁がなくてもできるチェック&トレーニングです。
やり方は手を前で合わせて顔を上げてキック(グライドキックの顔上げバージョン)をします。
水面から顔が出て目が全部出ればOKです!

5.アクアウォーキング(連動性)
手足一緒に出ていませんか?
もし一緒になってしまっていたら、
手かきの泳ぎになっていて、ランニングではかなり足で走っています。

歩いた時に手で水を感じれなければ、
泳いでいる時はスッカスカのはずです。
肘が<自然と>曲がってくれれば水を捉えられています。
セミナーではほとんどの方が肘が伸びっぱなしでした。

私は指導の際にお客様と必ずアクアウォーキングをしているので
水感はかなり良いです。

6.水中体幹ブラブラ
プールでうつ伏せになって手足の力を向いて、体幹を揺らします。
でんでん太鼓のようなイメージで、軸を揺らして四肢はつられて動くだけです。
頭は左右に動かず、目線は真下のままです。
セミナーでは頭が動いてしまったり、キックを打ったりという方がいましたね。

・・・写真を撮る機会があればまたアップします!
画を書いてみたのですが、、ダメでした><

この6つができるようになると、
手足が疲れない泳ぎに自然となってきます。

他にもチェックポイントやドリルはたくさんありますが、
とりあえずはここまで♪

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もちろんプールを泳ぐのも大事で、泳げば速くなります。慣れてきます。
しかしその前に効率の良いを動きができるようになれば、
普段の練習の質はさらに上がります!

陸では腹筋を使うことを意識しやすいですが、
水中に入ると無重力に近い状態になるので、体幹部を意識しにくくなります。

水を捉えられれば腹筋やお尻を意識できるのですが、
まず水を捉えられない、水を感じられていない方が多いように思います。

体幹部が使えていれば、四肢の力は抜けて、(リラックスした泳ぎ)
四肢が力んでしまうと、体幹は入りにくくなります。(硬い泳ぎ)

まずは陸でも水中でも手足をブラブラして、力を抜いていきましょう!

こんなことをセミナーでお話させていただいたのですが、
17回目の大会にして初めての雨で気温も低く。。。
毎年暑くてたまらないのに、今回は寒さとの戦いになりました。
選手はもちろん、スタッフの方は大変だったと思います。

セミナーは開始時間になっても参加者が見当たらず中止!?
となりそうでしたが、来てくださった方がいたので
少なかったですが、丁寧にお話ができたと思います。

寒い中ご参加いただきありがとうございました。

来年は晴れることを願って!そしてまたセミナー講師に呼んでいただけるように
1年間コーチングスキルを上げていきたいと思います。